レポート
台湾国営福祉イベント後編 ワークショップ
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伊甸萬芳啟能中心による台北にて行われた福祉イベント。
NODDは会場にて広い一室を与えてもらった。
僕たちはここで展示により自己紹介をし、台湾の方達とワークショップをし触れ合いの場をつくる。
展示会場に僕たちのデザインした商品を吊るした。
元となる絵と共に。
プロジェクターにて工房集の紹介ムービーを流す。
日本の福祉工房の、独創性や自由な空間を台湾の方にも感じていただきたい。
右のムービーはNODDが先日台東区の「みんなのひろば祭」で行ったライブペインティングの模様だ。
実際に仕上がった2枚の作品も展示した。
日本の福祉におけるアートの表現の特徴は、その圧倒的自由さであろう。
是でも非でもなく、個人の表現したいものをそのまま受け入れる。
それは実は勇気のいる事だ。
人は教えたくもなり、学びたくもなる。
そのやりとりの中で相手の無垢の表現を理解しようというのは、他者への寄り添う感情があってこそ生まれる。
一方台湾における福祉のアートは教え、高め合う努力がなされているようだ。
その人の持つ能力を引き上げ、評価を生み出すための導きがなされているように見受けられる。
日本も台湾も、姿勢は違えど向いている方向は同じ。
障害のある方の自立と喜びだ。
NODDはその違いから生まれるアートの差異を楽しみ、生まれるデザインも変化させる。
ワークショップは、日本でもたびたび行う、Tシャツへのペインティングだ。
障害のある方もない方も、大人も子供も自由にお絵かきを楽しむ。
自分のペースでそれぞれが集中して描き進める。
描き上げた自慢のTシャツを披露。
そして二日目はエデンの職員の方達も参加し、僕たちのお手伝いをしながら楽しんでくれた。
エデンのスタッフの方々が熱心にNODDの意志を台湾の方々に伝えてくれる。
自分なりに、好きな色で好きなようにTシャツへ色を落とし込んでいく。
やり方や、何を描くはなんだっていい。
迷う方もいたが、少しアドバイスをすると笑顔で描き進めていった。
そしてこの日参加してくれた中には、NODDがデザインに使用した作品の作家が両親と参加してくれた。
今回エデンのPVにも出演している親子の方であった。
今回NODDにより息子の絵が商品化され、よほど嬉しかったのであろう。
お母さんは熱心に僕に息子の絵の素晴らしさを伝えてくれる。
そうなのだ。
僕たちの活動は何より一番はじめに、作家の家族が喜んでくれる。
今まで子供を育てていく中で、人一倍苦労した事もあるだろう。
施設と共に生きていく中で不安を覚えることもあるだろう。
しかし何よりも自慢の子供であるのは、どの親も確かなのである。
NODDのデザインコラボに選ばれ、商品化され世に出るのは、世間へ向けて子供を堂々と自慢できる掛け替えのない機会なのだ。
誇らしそうに自分の子を笑顔で語るお母さんの姿を見ながら、
僕たちも自分のしている事を少し誇らしく思えた。
今回のイベントは台湾のニュース記事にも各方面で捉えてもらった。
エデンモールによる台湾でのNODDの販売もこれから始まる。
日台友好の架け橋に。
僕たちも大きな役目を果たそうじゃあないか。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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