レポート
【つなぐ台東】第7回 アートワークショップ
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先日開催された「つなぐ台東」でのワークショップ。
またひとつ新たな試みが行われた。
立体表現へのチャレンジだ。
「みんなの広場まつり」にて行われた、大勢の人たちの前で描くという行為。
自分たちの楽しみを、世間に同様に楽しんでもらえる。認めてもらえるという経験を経る事ができた。
皆さんにも創作への自信というものが芽生えている。
今回は紙粘土を使ってもらった。
テーマは特に与えず、自由に粘土をいじる事を楽しんでもらった。
のばす。
こねる。
丸める。
単純な作業だが、絵は描く機会があっても、粘土をいじるのは皆子供の時以来だ。
自分の手の感触と共に変化する形態が楽しい。
シンプルながらも表情豊かなものが生まれていく。
自分たちで型を持ってきたり、デコレーションパーツを持ってきたりと、それぞれの工夫がある。
ある程度作業が進んだタイミングで、絵の具の使用をおすすめしてみた。
すると、粘土に対するアプローチもまたひと段階変化した。
表面に塗ったり、中に練り込んでみたりと。
それぞれがイメージする色で、試みるように使い出す。
ワークショップに参加してくれる時、特に楽しそうにしてくれる方がいる。
鼻歌交じりでずっとニコニコしながら作品作りをしている。
今回の立体でもそれは変わらずニコニコしている。
このワークショップの時だけに見せる表情らしい。
その方の創作を楽しむ原点。
それは幼少期にまでさかのぼる。
僕たちは言葉を当然のように使う。
しかし言葉が使えない方たちがいるのが、この環境の当然だ。
子供とのコミニケーションをとるために、ご両親は一緒に絵を描いた。工作をした。
それが親子の心を通わす最高のコミュニケーションとなった。
彼にとっては創作はコミュニケーション。
僕たちと過ごす楽しい時間を表現してくれている。
今回は個性的な作品やかわいい作品と、いろいろ生まれた。
立体表現。とても楽しんでもらえたようだ。
これはまた次もやってみよう。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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