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レポート

【麦わら屋】福祉作業所から発信するファッションマスク

生活の様式が変化した。

人との距離感が変わった。

しかし僕たちは日々を生きねばならない。毎日を進まねばならない。

現在日本の生活状況を鑑みれば、感染者が収まりようもない。

 

日々の除菌作業にももう馴れた。

マスクをつけたままのコミュニケーションにももう馴れた。

新たな日常を、僕たちは今生きている。

 

「自分たちでマスクを縫製して販売を始めたんですよ」

群馬の「NPO法人 麦わら屋」さんからそう聞いたのは、緊急事態宣言が発令されて少したった頃だった。

素晴らしい試みである。当時はまだまだ店頭にマスクが並んでいなく、それはとても人気の商品となった。

 

そのマスクがこちらである。

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当時家庭の手縫いで広まり始めた製法。

プリーツ状の折り返しがついてとても可愛らしい。

何より利用者さんの手作業でひとつひとつ作られているというのが、温かみがあって良いではないか。

 

「ぜひNODD仕様のマスクを作って販売しましょう」

僕らはお願いをした。

そこから麦わら屋さんの開発努力が始まった。

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NODDのアイテムとして「カッコよく、クールに」。

まずは形状から変えていった。

角度や鼻と口があたる膨らみの部分など、試行錯誤を重ねていただいた。

 

夏の時期を迎えるにあたり、マスクの熱がこもる問題も出てきた。

素材から考慮せねばならない。

作り直しだ。

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Tシャツなどによく使われるドライ生地を使用した。

市販でもよく見かける類であり、通気性はある。

しかしNODDのマスクとしてはしっかりした生地感がほしい。

作り直しだ。

生地から探し回った。そうだ僕らは生地の街として名高い、日暮里が近い。

合わせて紐の素材、留め具の素材など様々な試行錯誤があり、麦わら屋さんのサンプル作成は重ねられた。

 

そしてNODDのマスクは出来上がった。

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東レの吸水速乾ジャージを使用し、しっかりした生地感があるが通気性が良く、洗っても形状が保たれるものになった。

紐もアジャスターで調節可能なものにした。

moderl:Mabuchi
moderl:Mabuchi

 

完成まで多くの修正とサンプル作成を麦わら屋さんにはしていただいた。

それは時間も手間もかかるし大変な事である。

世の中では様々なファッションマスクが販売されていくが、僕たちは焦らなかった。

「福祉作業所が作るマスクならこんなもんだろう」

そんな風には思ってもらいたくなかったからだ。

「麦わら屋だからこそできた」

それをこのNODDマスクを通じて皆に知って欲しい。

麦わら屋さんでの作業風景
麦わら屋さんでの作業風景 

 

福祉作業所で生まれるプロダクトには可能性がある。

実直な作業。

独自の感性。

僕らが携わる事でこれからも新たなものを生み出していきたい。

 

Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado

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マスクご購入はこちらから。

『NODD STORE』

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