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【茨城県】筑西市誕生20周年を彩る巨大アートパネル

ご報告   2025/10/02   NODD

子どもたちと障がいのある方々が描く「共生の街」。

茨城県筑西市の20周年を記念して、市役所の1階に新たな巨大アートパネルが設置されました。手がけたのは、知的障がいのある方々と地域の子どもたち。世代も立場も異なる人びとがひとつのキャンバスに向き合い、色を重ねた作品は、市民に「共に生きる」というシンプルで力強いメッセージを届けています。

笑顔と色彩があふれた時間

2025年6月に行われたワークショップの会場には『ピアしらとり』『ライフサポートヒラソル』の利用者『認定こども園せきじょう』の園児、そして筑西市長をはじめとする行政関係者が集いました。

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最初は「子どもたちは落ち着いて描けるだろうか」「建物を汚してしまわないか」といった不安もありました。けれど絵の具が広がると、そんな心配はすぐに消えていきます。子どもたちは手や足に色をのせて思い切り表現し、障がいのある方の隣で笑い声をあげながら筆を動かしました。互いに寄り添い合う姿に、会場は温かい空気で包まれました。

ワークショップ様子記事

子どものときに出会うことの意味

日常生活の中で、子どもたちが障がいのある方と自然に関わる機会は決して多くありません。だからこそ、このワークショップには「早いうちから触れ合うことの大切さ」が込められていました。

障がいのある方の手を握って安心したように笑う園児。頭をなでられて嬉しそうに膝に座る子ども。そうした光景を通じて年齢も、障がいも、人種も関係なく穏やかな時間を過ごすという感覚が自然に芽生えていくようでした。子どもたちにとっては、忘れられない体験になり、大人にとっても改めて考えさせられる時間となりました。

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作品が街のシンボルに

こうして生まれた表現を元に。私たちNODDがデザインを担当し、市役所に巨大ウォールとして常設展示されました。今回で2作目となるアートパネルは、子どもたちの表現が加わったことで、さらに自由でのびやかな広がりを見せています。

訪れた市民からは「市役所が明るくなった」「子どもと障がい者が一緒に描いたと聞いて感動した」との声も。アートは今、市の20周年を象徴する風景として、人々を迎えています。

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共生社会への一歩として

征峯会が続けてきたアート活動の根底にあるのは、「絵を描くこと」を通じて誰もが思いを表現し、尊重される場をつくること。今回の取り組みはその延長線上にあり、筑西市が掲げる「障害のあるなしにかかわらず、地域で自分らしく生きられるまち」という理念とも重なります。

子どものときに出会うことで、大人になっても自然に関わり合える。そんな未来を思い描きながら、福祉とまちづくりをつなぐ挑戦はこれからも続いていきます。

PR TIMES記事

 

また、Press Release Awards 2025 Best101にも征峯会が選出されています。

障害福祉による、アートとデザインの取り組みの価値が世の中に伝わっていくきっかけとなっていく事を記事の広がりからも感じます。

Press Release Awards 2025 Best101

受賞記事