【武蔵野美術大学】 通信教育課程への登壇 〜 デザインってなんだっけ?

この度NODDの寺門誠が武蔵野美術大学 通信教育課程の授業「コミュニケーション研究II/社会形成デザインIIIB」にて、ゲスト講師としてお話しする機会をいただきました。
この授業は、ソーシャルな活動をする武蔵美の卒業生の活動の経験を通じ、変化する社会に対応して総合的に問題を解決する視点を探求するテーマ性を持った実践的な講座です。
今回の授業は、学生の方々自身が企画・構成し、配信番組までつくりあげる授業。
最初の授業は、寺門自身がNODDの活動を通じてどんな事へ携わったか、デザイナーとしてどう行動したかをお伝えしました。
zoomを活用した授業ではありますが、市ヶ谷キャンパスへお訪ねし出来るだけ多くの質問に答えられるようにしました。
その後は幾度とやりとりを重ねながら、「NODDのことばにしづらい活動」をどうすればわかりやすく興味を持って伝えられるか、みんなが丁寧に向き合ってくれました。
そして2週間という短い期間のなかで、しっかりした世界観が出来ていきました。
収録当日に市ヶ谷キャンパスを訪ねると、
チラシ
ポストカード
ステッカー
サイネージ
と、web以外での広報にもしっかり展開していて「授業としてやりきる」という皆さんの気概を感じました。
そして収録の様子の本格的さにも驚き。
台本もギリギリまで練り直したものが渡されました。
最後のこだわりは「猫MCの語尾にニャーをつける」でした。
NODDの活動は、障がいや福祉や地域にある「ひと目にはわかりにくい課題」と向き合うことが多く「うまく伝わらない事」に対してどうデザイナーが関わる事で解決へと導くかを繰り返しています。
それは一緒に登壇した安達日向子さんも水産業という立場や環境は違えど、同じ視点とを持って行動へと繋げている事も気づきとなりました。。
大事にしているのは、そうした声を急いで「形にする」のではなく、まず皆の声に寄り添うこと。
すぐにデザイン制作へと走らず、矛盾に対して目をそらさずにいること。
きっと、学生の皆さんもまさにこの制作や表現を通して「正解を得づらいもの」と向き合いながら色々と考えた事と思います。
そして配信当日はコメント欄も賑わい、一緒に楽しむ事が出来ました。
アーカイブで残っているのでぜひ見ていただけたらと思います。
オンライントークイベント『デザインってなんだっけ?』〜みえない価値を探す旅〜
様々な場で登壇をしてきましたが、今回は母校の美大教育の一環という事もあり、生徒の質問を通じて、自身の原体験やルーツを改めて考えるきっかけへとなりました。
「デザインで世界は変えられる」
過去にそんな事を言っていたら、色々な人に「出来るわけない」と言われました。
しかしデザインの力を信じて動いた結果、世界は少しづつ変わっていった。
目の前「半径5mの世界」が変わっていった。
そして、半径5mの輪はそれぞれの輪と連なり始めて、広い世界が変わり始めている。
「デザインで世界は変えられる!!」
今回授業を通じて出会った皆さんが作った輪とつながっていきますように。